【イケメン】理想のイケメンが描ける!顔・体格のポイント【キャラクター】

イケメンの描き方

最近、定義が広がってきている「イケメン」。いざ描こうとするとその幅広い定義に惑わされて描きにくくなってしまって…なんてことありませんか?今回は基本的な、女性と比較した男性の描き分け方と、「イケメン」のバリエーションのつけ方を解説します!

 

イケメンを描いてみよう!

 

女性なら誰でも大好きなイケメンキャラクター。

 

アイドル、学生、サラリーマン、王子様など、イケメンと一言で表現してもその定義は幅広くなっています。

また男性キャラは女性キャラに比べて顔つき、体格も幅広いバリエーションがありますので、描きにくいという人も多いかもしれません。

 

そこで今回は、「女性とは違う体つき、顔つき」「ガチムチすぎず、すらっとしたタイプの」「若い男性」をイケメンと定義して、その描き方を見てみましょう。

 

≫イケメンの顔の描き方

≫イケメンのからだの描き方

≫簡単に描ける男らしさを増すポイント

 

 

~イケメンの顔の描き方~

 

まずは女性との顔つきのちがいを把握しよう

男性を描くときに一番わかりやすい描き方のポイントは、ずばり「女性とどう違うか」を意識することです。

女性に比べて男性はこう、と意識して描くことで、自然と男性らしい顔つきを描くことができます(体を描く場合も同様です)。

 

それでは具体的に見てみます。

 

 

①輪郭の形

女性は円形に近いですが、男性は楕円形になります。

基本的に面長で、丸ければその分少年っぽい顔つきになります。

また、顎のラインが女性はシャープなのに比べて、男性はしっかりと顎を描きます。

 

②目の形

女性は正方形に入るような大きめの目ですが、男性は横長の長方形になります。

また目の大きさも男女では差がでます。目の描き方の違いが男性と女性の一番大きな違いになるでしょう。

 

③眉毛

太さ、長さともに男性のほうがしっかりとしています。

女性は目の大きさが際立つので、眉毛は控えめです。

 

④鼻の形、大きさ

女性はのっぺりとした低めの小さな鼻を描くのが一般的ですが、男性は縦長で、くっきりと高めの鼻を描きます。

 

⑤口の大きさ

口については形自体はほとんど変わりませんが、大きさが男性のほうが大きめです

 

⑥首の太さ

男性のほうがしっかりとした首、筋肉の筋もしっかりと描きます。

角度によっては喉仏の凹凸も描きます。

 

男女で変わらない部位

①耳

耳の位置や大きさなどは男女とも変わりはありません。

目尻のラインが耳のてっぺんにくるくらいがアタリになります。

 

②髪のボリューム

輪郭と髪のボリューム感は男女で差はありません。

髪のボリュームが大きいほうがその分輪郭が小さく見えるので少年らしく、ボリュームが少ないほうが年齢高めの男性になります。

 

女性らしい男性キャラクターも漫画やアニメにはよく出てきますが、これらの違いは男女の根本的な違いになりますので、「男性」である以上、上記のポイントを押さえて描き分けるとよいでしょう。

 

 

 

男女の違いを把握したうえで、男性の顔を描いてみよう

それでは実際に男性の顔を描いてみましょう。

斜め角度の顔が立体感を出しやすいので、今回は斜め顔の描き方を解説していきます。

 

 

 

①輪郭(アタリ)

まずは輪郭のアタリを描きます。

楕円を描いて、目の位置のアタリになる横線と顔を左右対称に分ける縦線を入れます。

このときのアタリ線は直線ではなく、円の丸みに沿った線をいれます、これによって頭部の立体感を意識しながら顔を描くことができます。

 

②輪郭(清書)

輪郭のアタリに沿って輪郭を描いていきます。

頬から顎にかけてのラインはややシャープになるようにいれます。

頭部の輪郭は奥行きを出すために耳の後ろにまわりこむように描きます。

 

③顔のパーツ(目、鼻、口)

目や鼻、口を描き入れていきます。

大事なのは目鼻口の配置のバランスと、それぞれのパーツの大きさです。

バランスをとりやすい描き方は、まず鼻をアタリ縦線のライン上に描きます。

 

目は顔の角度によって左右の大きさ、幅が変わってきますが、デジタルソフトで描く場合は、目だけ別レイヤーに描いて、位置をずらしながらバランスを見るのもひとつの手だと思います。口は大きめに。

 

目を描くときは、丸目ではなく横長の長方形に収まる形で描きます。

 

また、アイラインを濃いめに入れることで目力を出すことができます。

まつ毛を描くとより女性的なイケメンにすることができます。

二重のラインを入れるとさらに目を強調できますので、イケメンなら是非二重ラインを描きましょう。

 

④顔のパーツ(眉毛)

眉毛のラインは、目と離しすぎないのがポイントです。

Tゾーンを空けること、鼻からのラインをつなげて描くといい位置に描けます。

さらにおでこのスペースを作ることにもなります。

 

⑤髪の毛

最後に髪を描きます。男性は特に短髪キャラが多いので、アップの髪を描くこともあるでしょう。

生え際をしっかり意識して前髪、横髪を描きます。輪郭のラインを大きく覆うように髪を描きます。

 

⑥完成

整えて完成です。

 

 

 

1パターン描けたらあとは微差を付けて違うキャラを描いてみよう

一人男性が描けるようになったら、目の形や眉の形、髪型を変えていろんなタイプのイケメンを描いてみましょう。

 

少し若い男性を描きたい場合は、同じ輪郭のまま、目と鼻の位置を少し下げます(口の位置は変えません。顎とのバランスがあるためです)。髪のボリューム感はそのままにします。

 

 

 

目の形でいろんなタイプの男性を描き分けることができます。

 

吊り目、たれ目、アイラインをしっかりいれますが、どの目も目尻のラインを長めにして、横長の長方形の形にします。

 

 

 

短髪キャラやアップの髪型は、生え際のアタリを描いてから、実際に髪の生え際を描いていくといいでしょう。

おでこのスペースが狭くなりすぎないように注意です。

 

また、髪を描くときはとくに顔の丸みを意識して描いていきます。

横顔の場合がわかりやすいですが、つむじの位置を決めて、そこから放射線に髪のラインを描いていくと、丸みを出せるようになります。

 

 

 

~イケメンのからだの描き方~

 

全体のバランスを把握しよう

次に、体を描いてみましょう。体についても、顔と同様に「女性との違い」を意識すると男性らしく描くポイントが見えてくるはずです。

 

 

 

①シルエット

一番大きな男女の違いです。

男性は長方形のシルエットですが、女性は三角形を3つくっつけたようなシルエットになります。

女性のウェストがくびれているのが大きな違いで、男性は細目の人でもくびれはほとんどなく、ストンとしたラインになります。

 

女性は胸よりもお尻のほうが大きめに描き、男性は胸とお尻は同じくらいか、若い男性の場合はお尻のほうが小さめのきゅっとした小尻にするとよいですね。

 

②頭身

女性の場合は5.5~6.5頭身前後ですが、男性は6.5~7.5頭身くらいあるとすらっとしたイケメンを描くことができます。

 

③首の太さ、肩幅

女性は細目の首で、円筒形に近いですが、男性の首はごつごつしています、さらに女性はややなで肩になるのに対し、男性は筋肉があるため、盛り上がっています。

 

④胴体

女性は胸・ウェスト・腰・お尻とくびれやふくらみが顕著ですが、男性は凹凸が少なめの体つきです。しかし女性とは違い細かな筋肉の盛り上がりが見えます。

 

⑤手足

大きくみると、手足の形は基本的には男女ともに同じです。

女性のほうがなだらかな曲線がメインであるのに対し、男性は直線的に描きます。

 

 

 

首・肩を描いてみよう

男女の違いを確認できたら、早速描いてみましょう。まずは顔に首・肩を描いていきます。

 

 

肩幅についてですが、狭いとバランスが崩れるため、頭身を伸ばすことができません。

また、男らしさがでないとも言えます。

ある程度の肩幅は男性らしさを出すのに重要です。

 

肩幅を広くすればするほど体格が大きくなります。

 

首の太さも同様で、細すぎると女性的になってしまうので注意です。

首は円筒ですが、肩との接続部分には筋肉がついており、そのふくらみをかくと立体感がでます。

喉仏は男性らしさを出すポイントなので、しっかり主張します。

 

描き方としては、まずは凹凸のない女性のようなラインを描き、そこに骨や筋肉のラインや凹凸をつけ加えていくのがわかりやすいでしょう。

骨はとくに鎖骨・胸鎖乳突筋のライン、筋肉は僧帽筋、三角筋を意識して描きます。

 

 

 

胴体・腕

肩が描けたら、次は胴体・腕を描いていきましょう。

 

 

女性とは違い、筋肉がついた胴体を描きます。凹凸が少ないと少年っぽい体つきになります。

 

慣れるまでは首・肩と同様に凹凸のないからだから、筋肉を盛っていくのもいいでしょう。

先にへその位置を決めておくと、腹筋も描きやすいですね。

 

 

 

下半身

最後に下半身を描いていきます。男性の足はすらっと長めの足を描きます。

 

 

 

膝上と膝下の長さについては、実際の人間はほぼ1:1ですが、漫画キャラクターの場合、膝下のほうが長いとすらっとした印象のイケメンになります。

 

外側のラインはなだらかな曲線、内側のラインは筋肉やひざなどのためしっかり凹凸ができます。足首は両側に骨の出っ張りができます。

 

 

 

簡単に描ける男らしさを増すポイント

 

男性の顔と体が描けるようになれば、あと一息です。

実際にイラストを描くときには、棒立ちだと魅力も半減してしまいます。

 

かっこいいポーズでイケメン感を演出しましょう。

そのときに、男性らしいポイントをしっかり描き入れると、かっこよさもアップします。

 

 

 

・骨を出っ張らせる部分

鎖骨、手足、腰骨、肩甲骨などを意識すると一気に男らしさがアップします。

とくに服で隠れない、露出している部分は骨の角ばった感じを描きましょう。

 

・筋肉

すべての筋肉を把握して描くのは大変ですが、イケメンを描くときにポイントになる筋肉だけでも描けるとそれっぽく見せることができます。

特に上腕二頭筋、腹筋の盛り上がりを描けるようになると、男性らしさが増します。

 

・ポージング

動きのあるポーズ、とくに手を使ったポーズや、角度をつけたポーズなどを描くと、かっこよく見せることができます。

慣れてきたら遠近のあるポーズ、アオリやフカンのポーズにも挑戦してみましょう。

 

 

~最後に~

 

いかがでしたか?

 

ひとりを描けるようになれば、肩幅を変えて身長を伸ばしてみたり、筋肉をもっとつけてみたり、逆に華奢な体つきにしてみたり……いろんな男性を描き分けられるようになります。

 

髪型や目などと組み合わせて、無限のイケメンを作り出してみてください!

 

 

(執筆・イラスト:ときお)
(制作:株式会社ビーコム)

 

 

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